父親と息子の会話

2015年3月14日 (土)

父親と息子の会話・その13

何年ぶりで書く「父親と息子の会話」だろう。この一年、ブログを更新していなかったこともあるが、息子が進学とともに家を離れているので日常的な会話がなくなってしまった。ときどき携帯に電話がかかってきたりメールがくることはあるが、たいがい何かの書類が必要だから送って欲しいとか、プロバイダ契約の勧誘がしつこいけどどうしたらいいんだとか、実務的な用件ばかりだ。

その息子が、月曜日から帰省している。朝は家族の中で一番遅く起きてくる。ほぼ昼だ。「お前、こんなことで大学にはちゃんと行けてるんだろうな。」「講義にはでてるよ、時々サボるけど。」私自身、学生時代「自主休講」を繰り返したクチだから、まあそんなもんだろうなと受け止める。

それでいて、しっかり単位は取ったようだから、その辺はうまく立ち回っているみたいだ。それにしても最近は大学も様変わりしたものだ。前期、後期ごとに成績が親元に送られれてくる。これでは言い訳がきかない。

様変わりしたといえば、息子が学生生活を送っている仙台も様変わりしたものだ。かつて七年も暮らした街なのに、見慣れないビルや通りばかりで、いったいここはどこだと浦島太郎の気分になった。たぶん建物の高さが変わったからなのではないか。以前よりも高層のビルが増えたので見通しがきかなくなった。それにかつて広く感じた通りの幅が狭く感じるのは単なる気のせいなのか。いずれにしても、私の記憶の中にある街ではない。

息子に仙台の映画館の話を聞いて驚いた。今は中心部にはめぼしい映画館がないのだそうだ。中心よりずっと南の長町までいかないとないという。「自転車で三十分以上もいかないと映画を見に行けないから不便だよ。」「東五番町と青葉通りの角に東宝があったし、駅前にも映画館が集中していたな、昔は。それに、一番町を下って丸善の斜向かいあたりに名画座もあって、ここは300円ぐらいで観られたからありがたかった。」「ふうん。とにかく、映画館が遠いのは不便だよ。」

まあ、なんでもいいが大学だけはしっかり卒業してくれ。私みたいにドロップアウトすると、それなりにいろいろとややこしい人生になるし。といって、それを後悔しているわけではない。私は私の選択をしてきただけのことだ。というようなことは、心の中で思っただけで、実際に息子に話したわけではない。息子は息子なりに選択していくのだろうし、その選択の結果は自分で受け取ることになるのだろうし。

相変わらずお気楽な親子関係だ。こういう緊張感のない親子関係でいいのだろうかとふと思ったりもするが、今に始まったことではないのでおそらく当分このような感じなのだろう。

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2012年8月30日 (木)

父親と息子の会話・その12

しばらく書いていなかった父親と息子の会話シリーズである。息子も高2となり、一般的には何かと難しい年頃のはずだが、親がお気楽な生活を送っているせいか、大丈夫かと心配になるほど、ほとんど反抗期らしい衝突もなく過ごしている。

最近のやり取りで圧倒的に多いのは、桜庭一樹氏の小説についての話である。先日も書いたように(こちら) 、息子が受けた模試の現代文に『赤朽葉家の伝説』が出題され、その本文に私が興味を持ったのが発端だ。息子はその本を持っていなかったので、私が文庫をみつけて買ってきて、前後して二人で同じ本を読んだ。

私の感想は以前の記事でまとめたので繰り返さないが、息子は息子で面白く読んだようだ。共通していたのは、「出目金」ことフラメンコばあさん「黒菱みどり」のキャラが強烈で印象に残るという点と、模試に出題された箇所が絶妙な選択だったという点。

特に模試の出題箇所は、この小説の中でよくこの部分を模試問題用に見つけ出したものだということで意見が一致した。つまり、それ以外の部分は到底問題には使えないのではないかという意見である。あまりにも強烈な話が多く、どう考えても、これを現代文の問題にするのは無理である。模試問題にするには面白すぎる。登場人物も強烈な個性を持つキャラばかりだ。

この『赤朽葉家の伝説』を面白く読んだので、「他にも桜庭さんの小説読んでみる?」と、息子から持っている文庫本のいくつかを薦められている。いやあ、息子から本を薦められるようになるとは思わなかった。とまあ、感慨ひとしおであるが、息子たちの世代が面白がるものは、当然私たちの世代とは異なるのであろうし意外な発見があるかもしれない。

もっとも、息子は息子で、読みたいと思いながら買っていなかった本を父親に買わせることができてラッキーと思っているところもあり、これはこれで抜け目のないヤツである。

そういえば、夏休み明けに提出する読書感想文も『赤朽葉家の伝説』にすると言って私のブログ記事をコピーしてプリントアウトしていた。「適当に使える所だけ使うから」とネタ元にしたようだ。つくづく抜け目のないヤツである。

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2011年1月27日 (木)

父親と息子の会話・その11

ひさびさの「父親と息子の会話」シリーズだ。前回書いてから息子と会話がなかったわけではないのだが、ネタにできるやりとりがなく、したがって記事にもできなかった。と書いたものの、実際のところ会話も少なかったなあ。

息子は中3の受験生だが、受験生を抱える家の雰囲気ではない。それは私もカミさんも息子と同年代の子どもたちを毎日教えているからなのかもしれない。自分の息子よりも、まずは指導している子どもたちの方が優先される。カミさんは時々、いやほぼ毎日か、その日の分の勉強をやったのか確認しているようだが、私はほとんどノータッチである。たまに気が向いたときに、必要なプリント類を渡して「やっとけよ」と言うだけだ。ほぼ放任状態に近い。

その息子と一緒に出かける機会があった。久々に三人揃って出かけた気がする。買い物があってのことだったが、息子は本を買いたかったようだ。私もカミさんの買い物につき合う気はなかったので息子と一緒に本屋に入った。新刊書の並ぶコーナーに村上春樹のインタビュー集が出ていたので、私はそこにへばりついて立ち読みを始めた。しばらくして気がつくと息子がウロウロしている。

「何か、面白そうな本は見つかったか?」と声を掛けると、「どれを読んだらいいかわからない」という返事。「じゃ、これなんかどう」私は、文庫になったばかりの和田竜氏の『のぼうの城』を指す。「えーっ、歴史物でしょ、これ。そういう趣味はないよ」「じゃ、どんなのがいいんだよ」「それがわかんないから、選べないんだけど…」なるほどとも思った。普段からほとんど本を読まないヤツなので、何を読んだらいいのか分からないというのはその通りだろう。

ショッピングセンターの中に入っている小さな本屋で冊数も限られているため、息子は何も選ばずに車に乗り込んだ。カミさんに「結局買わなかったの?」と訊かれて、「本の数が少なかったし、よく分かんなかったから」と息子はぼやく。「じゃあ、少し大きな本屋さんに行こうか」「えっ、いいよ」「帰る途中だし、寄っていこ」そういうやりとりが息子とカミさんの間であった。「ところで、どんな感じの本を読みたいんだ?」と私が訊くと、「教科書で読んだんだけど、重松なんとかって人の本」「ああ、重松清ね。これから行く本屋なら数が多いから読みたいのが見つかるかもな」

息子と私は車から降りて一緒に文庫本のコーナーへ向かった。「お、この辺に重松清の本がかたまってあるな」出版社別に並べられた本棚の周りをグルグル回りながら、私は数ヶ所に重松清の文庫本を見つけた。息子が手にとってパラパラめくり始めたので、私は私で他のコーナーに向かった。しばらくして一冊の本を手にした息子が「これにする」といって、重松氏の『トワイライト』を持ってきた。私も読んだことがない作品なので、なんともコメントできなかったが、なぜその本にしたのか理由は訊かなかった。

どういう風の吹き回しで小説を読もうという気になったのかは、大体察しがついている。ついこの間受けた模擬試験の国語の出来が、今までにないくらい悪かったからなのだと思う。やはり本を読んでいるヤツにはかなわないのかとぼやいていたことがあったので、ははあ、それで本を読もうという気になったのだなと私はにらんでいる。目的が国語の得点を上げるためという動機は動機として、これをきっかけに本を読む人になってほしいものだと思う。

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2010年10月25日 (月)

父親と息子の会話・その10

文化祭の代休日で月曜が休みとなり、息子は朝遅く起きてきた。私も今朝は、というかこのところ起床が遅いので、息子の朝寝坊をあれこれ言えた義理ではない。

何の話題からその話になったのか分からないが、息子が「かちかち山」の話を始める。かちかち山?あのウサギがタヌキをやっつける話がどうしたというのか。

「かちかち山の話って、残酷だから話が変えられてるんだってね。」と息子。「ほお。どんなふうに?」「元の話だと、お婆さんがタヌキ汁の代わりに食べられてしまうけど、最近のかちかち山じゃタヌキにだまされて尻餅をつくとかいう話になってるんだって。」

なるほどと思った私は、すぐネットで「かちかち山」を検索してみた。出てくる出てくる。確かにオリジナルの話からいろいろ変えられたようだ。ウィキペディアの記事を見ると、一番最初の形では、ウサギがタヌキをいじめるだけの話だったようだ。ところが江戸時代に、タヌキが悪さをしたからウサギが懲らしめたのだという仇討ち物語に変えられ、さらに最近では残酷な描写を別のものに変えようということで、お婆さんもタヌキも死なない話にまで変容したようだ。

原型となる話がウサギのタヌキいじめだけというのには驚いた。現在の話の後半部のみであり、これではウサギ=正義の味方、タヌキ=悪人の構図は成り立たない。逆にウサギの方がひどいヤツということになる。

それにしても残酷な話だから話の展開を変えましょうという考えはどうなのだろう。これは賛否両論で意見が分かれるところかもしれない。私は残酷な話の方がいいと思う。子どもを残酷なものから遠ざけようとする配慮は分からなくもないが、おとぎ話や昔話のような現実味の薄い話の中で、「悪」なるものに接していくことは大事なのではないかと思う。外の風に当たらないよう温室の中で育てられていても、子どもはいずれ外の風に当たらなければならない。その時に何の免疫もできていないひ弱な状態では、かえって衝撃が大きくなるのではないか。ワクチンや予防接種みたいに、「薄められた悪」に現実味のない話の中で触れていく方が耐性ができるように思う。

現実の世界は不条理に満ちている。その不条理さを乗り越えていくタフな心は、庇護された温室状態からは育たないのではないか。

「そう言えば、『赤ずきん』の話もシャルル・ペローの原作では、お婆さんも赤ずきんちゃんもオオカミに食べられてしまいましたでお終いだなあ。誰も助けに来ないんだよ、元の話では。」こう私が言うと、息子は笑いながら「お婆さんとオオカミの区別がつかない赤ずきんって、どんだけ目が悪いんだ。視力がDとかじゃないの。」と妙に冷静なツッコミを入れる。

まあ、「それは不条理な話だ。」と納得されても困るから、このくらいの反応の方がいいのかもしれない。

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2010年8月10日 (火)

父親と息子の会話・その9

息子は私に似て宵っ張りの朝寝坊である。深夜まで起きて何かをすることは苦にならないようで、夜中の一時過ぎまで起きていることもある。

せっかくの夏休みだが、父親は夏期講習が続くので連日午後十一時頃の帰宅である。小学生の頃は息子が寝入っている時間に帰り、起きてくる前に教室に向かっていたので、ラジオ体操で早く起きている日でなければ数日顔を合わせないときもあった。

最近は、私が帰宅して遅い夕食をとる時間まで息子が起きていることもあって、顔を合わせない日はなくなった。カミさんは、私が夕食を食べ始めると「眠くなった」と言って先に寝てしまうので、その後は息子と私の二人である。とはいっても気詰まりであるとか、反抗期で困っているとかいう話ではない。むしろ反抗期らしきものが無くて、コイツは大丈夫なのだろうかといらぬ心配をする。

そういう訳だから息子とのやりとりは気楽である。先日も、私が夕食をかき込む傍らで、「うちにさ、ミステリの本ってあるの?」と訊いてきた。「あるよ。読みたいのか?」「何か面白いミステリがあったらね」「本格ミステリならアガサ・クリスティだろうけど、文庫本のしまってある棚のどれかだから探すの大変だなあ…」「他にないの?」「あ、そうだ警察小説の傑作シリーズならすぐそこにあるぞ」「どんなやつ?」「アイソラっていう、ニューヨークをモデルにした架空の街の87分署が舞台の小説だ。エド・マクベインって人が書いている」「ふーん」

横積みにしたままの87分署シリーズの文庫を一冊抜き出して息子に手渡す。さっそくパラパラとめくって、「うわっ早っ。もう人が死んでる」妙な所で感心するヤツだ。コミックの『名探偵コナン』シリーズにはまっているので、ミステリ小説なるものに興味を持ってきたようだ。いい傾向である。ちっとも本を読まないので、『三国志』や元楽天監督の野村克也氏の本を餌にばらまいてみたが、これまであまり食い付きがよくなかった。

「そういえば、こんなのもあったな」と私は棚でホコリをかぶっていた内藤陳氏の『読まずに死ねるか』と『読まずば二度死ね』の二冊を取り出した。若い頃に愛読したミステリ案内である。ハードボイルドの傑作や冒険小説の多くを教えてもらった懐かしい二冊である。紹介されていた作品のタイトルや作者名を、ごていねいに抜き出した手書きのインデックスまではさみ込んである。

「何これ?」と息子は手書きのインデックスにあきれ顔であるが、「ハードボイルドの紹介なら内藤陳さんだよ。本格ミステリとはまた違った味わいがある。個人的にはレイモンド・チャンドラーなんかいいなあ」「ふーん」

まあ、何でもいいから少しは本を読む人になってほしいものだ。今回はうまく餌に食い付いてくれるかどうか。

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2010年6月 6日 (日)

父親と息子の会話・その8

先日、twitterのプロファイル写真をどうしようかと迷い、息子の小さかったときの写真を利用してやろう、と思いついた。さっそくデジカメで撮った幼稚園から小学校1、2年生のころの写真を見直してみた。

ああ、懐かしいなあ。こんなに小さかったんだ。今ではカミさんの身長をはるかに超え、私の背丈と並ぶのも時間の問題である。ソフトテニスに明け暮れているので、年がら年中日に焼けて真っ黒であるが、小学校の低学年のころはふっくらと柔らかそうな頬をしたかわいらしい男の子だった。と、ここで息子自慢をしても始まらない。

その息子の写真をそのまま使ってもよかったのだが、さすがに本人からクレームが来るだろうと思い、適当に(ここは、テキトーにカタカナ書きの方がいい)サングラスを描き足してアップした。と、そこへ息子がやってきて写真を見ると、「何やってんの!?」と不機嫌そうな顔になった。

「twitterのプロファイル写真だよ。なかなかうまくできただろ?」「おれの写真使うのもやめてほしいんだけど、それよりその重ねて描いたやつ、何?」「何って、そりゃあ、そのまま載せるよりはいいだろうと思ってさ」「めちゃくちゃ雑な描き方じゃないの、それ」

確かに。パパッと描き加えたやつだから雑も雑。「まあ、素人が加工したんだから、そこは大目に見てくれよ」「はあ?、…」ということで、なしくずし的に写真利用は了解となった。その後何とも言わないところをみると、しょうがないなと黙認したということか。

息子は楽天ファンなので、私が帰宅するころはネットで試合結果や楽天のホームページを見たりして、一喜一憂している。今年は交流戦で楽天イーグルスが順調に勝ち星をあげているため、帰宅すると楽天の試合結果をまずはひとしきり私に教えたがる。そうやって喜々として話している様子を見ると、ふと小さかったころの姿を思い出すこともあるのだが、今現在の姿と落差があるので、なんとも複雑な気持ちにもなる。

適当に距離を置いている今のような関係がいいのかどうか、正直なところ分からない。人様の子どもを預かっている身でありながら、わが子に関しては「紺屋の白袴」状態である。これでいいのだろうかとも思うが、自分の子どものことよりまずは預かっている生徒の方が先というのが実際である。

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2010年1月10日 (日)

父親と息子の会話・その7

先日息子から「お父さん、関羽と呂布ってどっちが強いの?」と唐突に聞かれた。え!?いきなりそんなこと聞かれても…。でもなあ、武力だけなら呂布だろうな。赤兎馬も持ってるし…。と思い浮かべながら「呂布じゃないのか、たぶん。ただ呂布は知力がないからなあ。総合的には関羽の方が上回ると思うけど」とシミュレーションゲームのような話になってしまった。

ゲーム好きの息子は「三國無双」のシリーズの一つで初めて三国志の世界に触れたようだが、登場するゲームキャラクター以外の武将はよく知らない。それでも「曹操の墓が見つかったんでしょ?」と、この前のニュースはちゃんとチェックしていた。

私は吉川英治の『三国志』で三国志にハマったので、蜀の劉備や諸葛孔明、関羽や張飛、あるいは趙雲といった武将たちのファンである。しかし息子に言わせると「劉備はだめだよ。弱いから使えない」とのこと。あ、そう。そう言われても私は根っからの蜀びいきだから動じない。いい機会だと思い、息子に吉川三国志を読んでみるように勧めた。文庫で八冊あるからすぐに読み終わるとは思っていないが、まずは吉川英治の『三国志』で全体像をつかんでほしいものだと思っている。目下第一巻の途中のようだ。

ゲームから三国志に興味を持つ生徒が多くなったように思う。以前にも書いたことがあるが、去年中3だったある女の子もそうだった。何かの時に三国志の話になり、どの国の武将が好きなのか聞いてみると「呉」だという。ほう。どうしてだろうと思ったら、呉には若い武将が多く、しかも「イケメン」だからと言う。なるほど。それに大喬・小喬の姉妹もいて華やかだからと付け加える。彼女に言わせると「魏」の武将たちは「ムサイ」のだそうだ。分かるような気がする。魏のファンの方には怒られそうだが、典韋にしても許ちょ(楮の木へんが衣へんの字)にしてもマッチョではあるがイケメンのキャラクターではないだろう。

吉川三国志を読み返すたびに私の中のお気に入り武将は変わっていくのだが、諸葛亮孔明は別格として、去年また読んだときにあらためていいなあと思ったのが蜀の趙雲子龍である。長坂坡の孤軍奮闘の場面は読んでいて思わずこちらも力が入ってしまった。関羽の七関突破も同じような感じを持つが、趙雲の長坂坡はたった一人で魏の曹操軍の中を突っ切り劉備の幼い子息を無事に守りきる姿に感動する。その幼子が後に成人して凡庸な君主になることを知っているだけに、余計複雑な気持ちにもなるのだが。

たった一人でもひるむことなく大軍を突破していく姿は、なぜこうも読む者を熱くさせるのか。おそらく人が何かと闘わなければならない時の、究極の姿だからなのではないだろうか。

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2009年11月24日 (火)

父親と息子の会話・その6

息子の中学校が24日から2学期末試験になる。2日間の試験であるが、相変わらずぎりぎりまで準備しない。昨日23日は久々に家にいたので、息子が試験準備している様子をつぶさに目撃できた。しかし、いつもとさっぱり様子が変わりがないのではないか。

楽天イーグルスのHPを開き、新着記事がないか調べている。「明日の分はもう準備したのか?」「だいじょうぶ、だいじょうぶ」「何が大丈夫なんだ」「なんとかなるから」この調子である。日中ちょっとだけ数学の問題を解いている。今回の範囲は三角形の合同条件までだという。え、合同の証明は入らないのか?「だって、うちのクラスが一番遅れていて、証明まで終わってないから」

息子の中学で数学を担当している先生は、高校時代の同級生である。一度あいさつしたのだが、向こうはすっかり忘れていて思い出せないようだった。それはそれでよいのだが、どうも定期試験の出し方が手抜きではないかというところがある。

2学期の中間テストの後で息子が「すっかりおんなじ問題でびっくりしたよ」と言っていた。何のことかと思ったら、カミさんが渡した去年の中間テスト問題のコピーを解いてから受けたところ、全く同じ試験だったという。それって去年の試験の使い回し?どうもそのようである。カミさんに言わせると、数学の○△先生は、前の年の試験問題をそのまま次の年も使うことがあるとのこと。実際、息子と同じクラスの男の子は、年子で一つ上の学年にいる姉からもらった試験問題を練習していてやはり同じ問題だと気がついたようだ。

おいおい頼むよ、忙しいのは分かるけれど中学生でも気がつくような試験の使い回しなんかやるなよな。少しは数値を変えるとか、別の図にするとかあるだろうに。

息子はお気楽なヤツなので、「おかあさん、去年の問題あるんでしょ?それコピーしてちょうだい」と頼んでいる。今回も○△先生が出題と分かっているので、最初から同じ問題になると読んでいるようだ。悪知恵がはたらくヤツだ、まったく。カミさんのコピーした問題を見てみる。あれ、ほとんど基本問題しか出ていない。多角形の内角、平行線と角の問題など出し方を工夫すると面白い問題が出せるはずだが、これはどういう意図なのだろう。定期試験だから、基本の定着を確認したいということなのか。しかし、あまりに基本的なものだけでは上位層も下位層も同じような得点になって定着度の確認ができないのではないだろうか。

しかし、息子いわく。「ああ、こういう試験でもね、うちのクラス一番成績悪いから平均低いと思うよ」「そうなのか」「うん、3クラスある中でいつも他のクラスと点差がかなりつくからね」そういうことか。

それにしても普段でもいい加減なヤツなのだが、これではますます適当に準備して適当に受けて適当に点数を取ってくるではないか。もう少し厳しい現実に目を向けさせなければと思うのだが、紺屋の白袴でなかなか自分の子どもにはうまく指導できない。冷静に見ることができないからなのだろう。今日の試験はどんな具合だったのか、後で聞いてみようと思う。

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2009年10月22日 (木)

父親と息子の会話・その5

プロ野球のクライマックスシリーズが昨日から始まっている。楽天ファンの息子との最近の会話はもっぱらこのシリーズの話題である。それにしても昨日の試合は惜しかった。完全に楽天が勝ちを手にし、五分で第二戦に臨めるはずだった。まさかの逆転負け。このショックは大きい。

第二戦は岩隈が投げるようだ。これで勝てないとほぼクライマックスシリーズ優勝の希望は断たれるだろう。今日の試合で踏みとどまれるかどうか。

なぜ楽天イーグルスファンなのか。小学生のころは「楽天のファンなんているの?」と言っていたのだが、野村監督のぼやきがおもしろいことにある日気がついたらしく、スポーツニュースでノムさんのぼやきが流れると必ず見るようになった。田中が楽天に入ったことも大きい。甲子園で活躍した投手が、期待通りにプロのマウンドでも活躍している。このあたりが楽天ファンである理由なのだろう。

息子がプロ野球を熱心に見るようになってから、いろいろと教わったこともある。たとえば「yahooプロ野球」なるものを、私はまったく知らなかったのだが、ある日帰宅すると息子がPCで楽天戦を見ている。なんだそれ?と尋ねると、「yahooプロ野球だよ」「何?ヤホープロ野球?」とお笑いのナイツみたいなボケを入れてみたが相手にされず、しょうがないので「楽天戦だけなのか?」と聞いてみた。「他のチームの試合も見られるよ」「ふーん。どうやって見つけた?」「yahooで楽天のこと調べようと思ったときに、たまたまあったから見てみた」

なるほどなあ。試合の中継もそうだが、一球ごとの球種、球速、コースなどが30秒ごとに更新されて事細かに画面表示される。昔はせいぜいテレビやラジオのプロ野球中継で解説者の解説を聞くくらいだったのに、今やここまで進んでいるのか。終了している回の攻撃なども詳しく内容が分かるので、これは確かに面白そうだ。

息子は金持ち球団には興味がない。これは私と同じである。うちでは巨人ファンはカミさんだけである。特にカミさんは原辰徳のファアンなので今の巨人を強力に応援している。セ・リーグに関しては、息子が広島ファンで私が阪神ファンであるため、今年のセ・リーグCSについて家庭内でもめることなく過ごしている。パ・リーグについては楽天を応援している息子の影響で、カミさんも私もなんとなく楽天を応援している。

ひとつだけやっかいなのが、楽天関連の記事の切り抜きを始めた息子が新聞を山のように積み上げたままほったらかしにしていることである。早く切り抜きをすればいいものを、後でやるからとひと月もふた月も放置しているので、新聞を束ねて資源ゴミに出すことができない。ときどきカミさんがキレてカミナリが落ちるのだが、その時だけ少し切り抜きを再開しまた新たな分がたまっていく。このずぼらさ加減はいったい誰に似たのだ?

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2009年9月15日 (火)

父親と息子の会話・その4

息子の通う中学がインフルエンザで学校閉鎖となり、今日まで休みとなっている。昨日は担任から連絡があり、学校閉鎖明けの水曜日までにやっておく課題が出されたようだ。

しかし、である。昨日昼食を食べた後、息子は課題に手をつけるでもなく、「あーあ、ヒマだなあ」と言いながら部屋から数十冊のコミックを抱えて二階に上がってきた。何をするのかと思えば、「名探偵コナン」のコミックで手許にある分を全巻読み直すのだという。

十巻ずつに分けて床に並べて悦に入っている。小学生の時からのお年玉をため込んだものや神楽に出たときの謝礼などでコミックを少しずつ買い込んでいて、結構な冊数になっている。まだ全巻そろっておらず途中で巻数が飛ぶのだが、並べ終わると満足したらしく第1巻からおもむろに読み始めた。こいつ本気で午後中コナンを読む気じゃないだろうな。

カミさんは朝から陶芸の会に行って、夕方まで帰ってこない。用意してあった昼食を温め直して食べても、まだ私が出かけないので、「え、お父さん休み?」と訊ねる。「いや、これから仕事に行くけど」「ふーん」普段、何時に父親が仕事に行っているのか知らない息子にしてみれば、昼過ぎまで自宅でブラブラしている姿を見て休みと思ったのだろう。

コミックを読み続けていた息子が、ふと自分の足を見て、「少し足のサイズが大きくなったかも」と言う。「ほお。何センチの靴をはいてるんだ?」「今は24.5のやつ」「ふーん」「26センチくらいまでいきたいなあ」息子は中2にしては足が小さい方である。身長もこの頃伸び始めたばかりだ。「身長も170センチは越えたいな」「なるんじゃないの、そのうち」「野球選手ってみんな大きいよね」「ああ。イチローだってメジャーリーガーに囲まれているから小さく見えるけど180センチあるな」「そういえばイチローの9年連続200本安打より阪神の3位浮上の見出しの方が大きかったよ」「新聞でか?」「いや、ネットの野球ニュースで」「ふーん」

結局、私が出かける頃も息子は「名探偵コナン」を読み続けていた。一つのものにハマり出すと際限もなくハマるのは血筋だからしょうがない。「課題だけはやっとけよ」「了解、了解、やっとくから」おそらく、こいつはやらないつもりだな。明日になってからやればいいや、という肚でいるのだとにらんでいるが、果たして読みは当たるか。

息子に向かって勉強しろとは言わないことにしている。ただ、課題をやったのかどうかだけは確認している。勉強しろと言われてもマイペースなやつだから全く意に介さないだろうし、自分がハマれば黙っていてもやるだろう。カミさんはときどき、ちびまるこのお母さんみたいに怒り爆発となるが、本人はいたって平気である。なるほど、こいつはたいしたもんだ。大馬鹿者か大物かのどちらかになるかもしれない。あるいは大馬鹿者の大物?それは勘弁してほしいな。

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