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2018年4月 2日 (月)

「道徳」という教科

今年度から、「道徳」が教科化されるという(平成30年度から小学校で、31年度から中学校で)。政府の資料によると、「教科」というのは従来、  

   ①数値による評価を行う
   ②検定教科書を使用する
   ③中学校以上の担当教員については、教科ごとの免許を設ける

といった原則があったそうだが、それが「道徳」という教科については

   ①数値による評価は行わない。記述式など他の評価の在り方を検討する。
   ②検定教科書を作成するかどうか。しない場合、学習指導要領の指導内容に
    沿った教材を使用する。(各教育委員会で作成されている郷土の教材など)
   ③中学校においても、小学校同様、徳育の担当教員は設けず、学級担任が
    指導することとするかどうか。
   ④中学校については、名称を徳育ではなく、「人間科」にすることなども検討
    する。

このような取り扱いにするのだそうだ。特に①の「数値による評価は行わない。記述式など他の評価の在り方を検討する」というところに関心が集まるのではないかと思うのだが、これは得点で評価するテストではなく、小論文や作文のようなテストで評価するというこのなのだろうか。文部科学省のサイトを見ると、「道徳の評価の基本的な考え方に関するQ&A」という項目があり、そこに回答が載っている。

   ・道徳科の評価は、道徳科の授業で自分のこととして考えている、他人の考え
   などをしっかり受け止めているといった成長の様子を丁寧に見て行う、記述に
   よる「励まし、伸ばす」積極的評価を行います。
   ・このような道徳科の評価は入試にはなじまず、入試で活用したり調査書
   (内申書)に記載したりはしません。

数値評価はせず入試にも活用しない。とりあえずは、なるほどと思う。思った上でなお、「道徳」は教科として指導できるものなのだろうかという疑問が消えない。

このもやもや感は何だろう。小学生はともかく、中学生には材料だけ与えて自分で考えさせそれぞれが自分の道徳観を形作るほうがいいのではないか。「記述による「励まし、伸ばす」積極的評価」すら無くてもいいのではないか。たとえば、指導する教員の道徳観と大きくかけ離れたような道徳観を持つ生徒に対して、「積極的評価」をできるものだろうか。

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