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2017年9月19日 (火)

小学生の英語など・続き

変わるのは小学英語だけではない。

現状では、
   中学 … 1200語
   高校 … 1800語
合計で3000語レベルが高校卒業時の単語数となっている。

これが、中教審の資料によると、
   小学 …  600〜700語
   中学 … 1600〜1800語
   高校 … 2000〜2200語
と増加し、高校卒業時で4000〜5000語程度が目標に設定されている。

今のセンター試験英語をすらすら解いていくには、4000語レベルの単語集をクリアすれば、語数としては十分だと言えるが、このままいくと、これから数年後には5000語から6000語をクリアすることを想定しておいたほうがいいのかもしれない。

中学段階だけで考えても、小学校と中学校の単語数を合計すると中学卒業時点で現在のほぼ2倍の単語数となる。今でさえ単語が読めない、書けない、意味がわからない生徒が相当数存在するのに、倍増したらどうなるのだろう。前回も書いたことだが、小学5,6年の700語をまずしっかり身につけていくことが、中学英語の前提となる時代がやってくる。

文法項目にしても高校内容のものが中学に降りてくることが考えられる。仮定法や関係代名詞の所有格・目的格あるいは分詞構文などがでてきてもおかしくない。

コミュニケーション・スキルにも重点が置かれるようで、中教審が目標例としてあげているものを見ると、中学では「例えば、短い新聞記事を読んだり、テレビのニュースを見たりして、その概要を伝えることができるようにする」、高校では「例えば、ある程度の長さの新聞記事を速読して必要な情報を取り出したり、社会的な問題や時事問題など幅広い話題について課題研究したことを発表・議論したりすることができるようにする」と、いずれも高度なコミュニケーション能力が求められる。

ニュースや新聞記事を読んで社会的な問題や時事問題について話ができるのは、容易なことではない。英字新聞を広げて適当な記事を拾い読みしてみれば、語彙だけでなく背景知識も必要なことがすぐに分かる。つまり、英語以前に日本語の新聞をしっかりと読んで予備知識を持っておかなければならない。

何のことはない。これならば、英語より先に国語の力をまずつけることではないか。日本語で社会的な問題や時事問題について読み、内容をつかみ、議論ができる力があるかどうかのほうが重要ではないか。日本語でできないものは、当然英語でも無理だろう。学年が低くなればなるほど、日本語の占める比重が大きくなると思う。

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