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2017年2月 9日 (木)

途中経過報告・その2

昨日の続きである。

物事には、いい面と悪い面がある。まずは悪い面から。

この半年間毎日英単語を覚えることに時間を費やしてきたので、さぞかし効果があっただろうとお思いの方は、期待過剰というもの。2ヶ月後復習・3ヶ月後復習の際に忘却率が何%になるのか必ず計算しているのだが、これが毎回トホホな成績。忘却率が50%を切り、半分以上を覚えているということはごくまれで、大概50〜60%、ひどい場合は70%以上を覚えていないという悲惨な結果になっている。3ヶ月後復習の時は同じ単語の9巡目のはずだが、まったく意味が出てこない。まあなあ、もうじき還暦だし、記憶力なんて衰えていく一方だし、四割でも残っていればいいかと思うしかない。

そしてまた、この程度の単語量では、劇的に英文の意味が分かるようになりました、とはならないのである。多少読む速度が上がったかな、とか、字幕付き映画のセリフが少し聴き取れるようになった気がする程度のものだ。大学受験の高校生と試験問題を読んでいても、辞書を引いて意味を確認しなければいけない単語の数はさほど変わったような気がしない。昨日の記事に書いた英語学習のサイトとは別のブログに、「12000語をマスターすると、英文を日本文と同じように読めるようになる」と書いてあった。本当にそうか?そういう疑り深い考えで始めたからでもなかろうが、あまり変化がないような感じがする。もっとも四割しか覚えていないのだから、12000語レベルのはるか手前の単語力しか身についていないわけで、これが完全に12000語をマスターしたら、もしかすると日本文を読む感覚で英文が読めるという夢のような状態になっているのかもしれない。あくまでも途中経過報告なので、なんとも言いようがない。

実は12000語という単語レベルは、アメリカの小学校卒業時の単語レベルなのだそうだ。もうちょい甘くしてもせいぜい中1レベル。大学卒業レベルだと3万とか4万の単語数だという。ただ、実際のところ日常生活の中や新聞・雑誌をみて意味がわかるということであれば、12000語で足りるらしい。これだけ苦労して覚えてもアメリカの中1新入生かよ、と思うと脱力する。しかも、まだその四割しか達していないので、脱力を通り越して放心状態になりそうだ。

しかし、悪い面ばかりではない。まず何と言っても、間違えて覚えていた発音とアクセントを覚えなおすことができた。これは無数にありすぎて例がすぐに出てこないが、たとえば " via " という単語がある。 " via +地名 " で「〜経由で」などの用例が多い単語だが、長年この単語は「ヴィア」としか発音しないと思い込んでいた。ところが「ヴァイア」という発音があることを知った。これと同じように長年間違えて覚えていた発音やアクセントがゴロゴロしている。それを矯正できただけでもよしとしなければならない。

二つ目は、妙な単語が記憶に引っかかるという事実にあらためて気付かされた。たとえば、 " amble " という単語がある。馬術をやっている方はご存知なのだろうが、「側対歩」という同じ側の両脚を片側ずつ同時に上げて進む上下動の少ない、のんびりした馬の歩ませ方を言うのだそうだ。こんな単語はこれまで一度もお目にかかったことがなかった。こういう単語はなぜか印象に残る。馬に乗る場面のある小説などを読むときに役に立つのかもしれないが、普段はおそらくお目にかからないだろう。

三つ目は、これが一番大事なことなのかもしれないと思うのだが、自分も学習者の立場になると学ぶということがいかに大変なことなのかと実感できたことだ。知らないことを学んで覚えていくことは、楽しいことである一方で苦しい作業でもある。少しずつでも身についているという実感が持てれば、「楽苦(たのくる)しい」学びを続けていこうという気持ちの励みになる。逆に、成果が出てこないと投げ出したくなるものでもある。そういうことを実感として味わえたのが(今もまだ味わっている途中だが)収穫だと思う。

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