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2017年2月

2017年2月11日 (土)

途中経過報告・その3

さて、最後に具体的な方法をお伝えしたい。

まず、12000語の英単語をどのようにして選んだか。最初は、以前に作っていた単語ノートがあり、ここに600語ほど覚えるものを見つけた。しかし、1日50語をノルマにすると二週間も経たないうちに無くなってしまう。次に目をつけたのは、ずいぶん昔に買ったまま「積ん読」状態のボキャブラリー読本。雑誌の「タイム」に出てくる語彙を1000語ずつ2冊のシリーズにしたものである。タイムの記事から抜粋が載っているのだが、レーガン政権時代の話題が出ていることから分かるようにもう三十年も昔の、タイムスリップしたような話ばかりだった。しかし、目的は英単語の確保なので、この二冊で四十日分くらいにはなる。

その次をどうしようかと考えた。まず思いついたのは、アルクという出版社から出ているユメタンのシリーズに確か12000語レベルまであったのではなかったかということ。そこでアマゾンなどネット検索をしてみた。そのときに、有志の方が12000語の単語を1000語ずつレベル1からレベル12まで一覧表形式にしてアップしたものを、たまたま見つけた。シンプルだが、単語カード作りにはかえってありがたい。発音記号がついていないのが惜しまれるが、それくらいは自分で調べろよなということで文句は言えない。

レベル1・レベル2は中学英語の単語が多いので、ここの分はほぼスルーして、まずはレベル3から覚えていない単語を拾い出しカードに写していった。レベル5だったかレベル6あたりから、これは1000語まるまる写したほうがいいなと感じ、残りはレベル12まですべて単語カードに写していった。これで先にあげた2600語と合わせてトータルで10000枚ちょっとのカードになった。12000語レベルといってもレベル1・レベル2の単語は飛ばしているので、それくらいの数でおさまったわけだ。単語のだぶりはかなりある。同じ単語を2回か3回カードにしたものもあるのだが、覚えていないのだから、まあいいかである。

あとはひたすらカードをめくる日々である。途中で何度か挫折しかかったが、そしてまた、練習しなかった日の分を翌日合わせて二日分覚えた時もあったが、とにかくカードそのものは10000枚以上の現物が手許にある。まだまだ覚えている途中であるし、忘却率も高いのだが、このあとしつこくダメ押しを続けていけば、うまくするとまる一年で、それがダメでも年末か来年の年明けくらいまでに完全に覚えきることができるのではないかと思っている。

とにかく公言するとよい。生徒にも「何やってるんですか?」と聞かれると、英単語を12000語覚えようと思っているのだよと事あるごとに吹聴し、カードリングに束ねた単語カードも目につくところに置いてある。こうすると適当なところで逃げられない。ひたすら覚えまくるしかないという事である。

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2017年2月 9日 (木)

途中経過報告・その2

昨日の続きである。

物事には、いい面と悪い面がある。まずは悪い面から。

この半年間毎日英単語を覚えることに時間を費やしてきたので、さぞかし効果があっただろうとお思いの方は、期待過剰というもの。2ヶ月後復習・3ヶ月後復習の際に忘却率が何%になるのか必ず計算しているのだが、これが毎回トホホな成績。忘却率が50%を切り、半分以上を覚えているということはごくまれで、大概50〜60%、ひどい場合は70%以上を覚えていないという悲惨な結果になっている。3ヶ月後復習の時は同じ単語の9巡目のはずだが、まったく意味が出てこない。まあなあ、もうじき還暦だし、記憶力なんて衰えていく一方だし、四割でも残っていればいいかと思うしかない。

そしてまた、この程度の単語量では、劇的に英文の意味が分かるようになりました、とはならないのである。多少読む速度が上がったかな、とか、字幕付き映画のセリフが少し聴き取れるようになった気がする程度のものだ。大学受験の高校生と試験問題を読んでいても、辞書を引いて意味を確認しなければいけない単語の数はさほど変わったような気がしない。昨日の記事に書いた英語学習のサイトとは別のブログに、「12000語をマスターすると、英文を日本文と同じように読めるようになる」と書いてあった。本当にそうか?そういう疑り深い考えで始めたからでもなかろうが、あまり変化がないような感じがする。もっとも四割しか覚えていないのだから、12000語レベルのはるか手前の単語力しか身についていないわけで、これが完全に12000語をマスターしたら、もしかすると日本文を読む感覚で英文が読めるという夢のような状態になっているのかもしれない。あくまでも途中経過報告なので、なんとも言いようがない。

実は12000語という単語レベルは、アメリカの小学校卒業時の単語レベルなのだそうだ。もうちょい甘くしてもせいぜい中1レベル。大学卒業レベルだと3万とか4万の単語数だという。ただ、実際のところ日常生活の中や新聞・雑誌をみて意味がわかるということであれば、12000語で足りるらしい。これだけ苦労して覚えてもアメリカの中1新入生かよ、と思うと脱力する。しかも、まだその四割しか達していないので、脱力を通り越して放心状態になりそうだ。

しかし、悪い面ばかりではない。まず何と言っても、間違えて覚えていた発音とアクセントを覚えなおすことができた。これは無数にありすぎて例がすぐに出てこないが、たとえば " via " という単語がある。 " via +地名 " で「〜経由で」などの用例が多い単語だが、長年この単語は「ヴィア」としか発音しないと思い込んでいた。ところが「ヴァイア」という発音があることを知った。これと同じように長年間違えて覚えていた発音やアクセントがゴロゴロしている。それを矯正できただけでもよしとしなければならない。

二つ目は、妙な単語が記憶に引っかかるという事実にあらためて気付かされた。たとえば、 " amble " という単語がある。馬術をやっている方はご存知なのだろうが、「側対歩」という同じ側の両脚を片側ずつ同時に上げて進む上下動の少ない、のんびりした馬の歩ませ方を言うのだそうだ。こんな単語はこれまで一度もお目にかかったことがなかった。こういう単語はなぜか印象に残る。馬に乗る場面のある小説などを読むときに役に立つのかもしれないが、普段はおそらくお目にかからないだろう。

三つ目は、これが一番大事なことなのかもしれないと思うのだが、自分も学習者の立場になると学ぶということがいかに大変なことなのかと実感できたことだ。知らないことを学んで覚えていくことは、楽しいことである一方で苦しい作業でもある。少しずつでも身についているという実感が持てれば、「楽苦(たのくる)しい」学びを続けていこうという気持ちの励みになる。逆に、成果が出てこないと投げ出したくなるものでもある。そういうことを実感として味わえたのが(今もまだ味わっている途中だが)収穫だと思う。

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2017年2月 8日 (水)

途中経過報告

前回からあっという間に二カ月以上が過ぎてしまった。月日が経つのは早い。

さて、この半年ほど新しい学びに取りかかっていたのだが、それは英単語を12000語覚えようという試みである。きっかけは例によっていいかげんなものだ。たまたまネットの語学サイトをあれこれと見ていたときに、偶然英単語のマスターを主目的に掲げた学習サービスを提供しているところを見つけた。その有料サービスを利用したわけではない。その学習サイトの主宰者が載せていたコラムが興味深かったので、じゃあ一丁やってみっかという軽いノリで始めてしまったということである。

そのコラムに書いてあったのは、記憶の忘却曲線に合わせて繰り返していく方法で、1日後・2日後・4日後・8日後・16日後・32日後で1サイクル。その後、2ヶ月後・3ヶ月後にまた繰り返すというもの。三カ月かけないと記憶が長期保存に移行しないのだそうだ。

そのサイトは、反復学習を効率的に進められるコースを有料で提供しているところだったが、私は、単語カードという一番費用のかからない原始的な方法でやってみることにした。「発音できない単語は覚えられない」とあったので、カードの表には英単語と発音記号を書き裏に日本語の意味を書いた。

七月下旬から始めて三月頃で12000枚目に達するようにしようと思い、1日50語をノルマと決めてスタートした。最初は順調だった。1日分の単語カードを作るのも、発音記号を調べて書くのが手間だったがなんとかこなした。日を追うにしたがって復習分の単語が重なってくる。1ヶ月ほど過ぎたときに最初のカードの32日後復習が重なり、一日のノルマが、復習分を合わせて350語になっていた。しまった、こんな数になるとは考えていなかった。というか、そもそも、まあ何とかなるでしょうというお気楽な考えで始めたので、現実にどういう状況になるのか想像力が追いついていなかった。しかし、この段階はまだよかった。

十月下旬に最初のカードが3ヶ月後復習を迎えた時からは、一日のノルマが450語という笑いの引きつるような数になってしまった。発音をするだけでも数十分。意味のチェックをするのに1時間はかかる。そのうえ新しいカードの作成がある。ほぼ毎日、英単語の消化のために時間を費やしていたようなものである。実際、この半年ろくに本も読んでいない。ときどき何のためにこんなことを始めたんだっけと疑問符が頭の回りをぐるぐる飛び回った。

しかし、である。やはりある程度お金をかけると「もったいない」というケチな考えが強くなる。市販のカードでは高くつくと思ったので、A4サイズの中厚口のカラー用紙を三色用意し、裁断機でカットして自前でカードを作り、二穴パンチで穴をあけ、カードリングに通して150語分を一組とした。32日後復習まで一巡し、2ヶ月後復習・3ヶ月後復習待ちのカードを束ねる径70ミリの大きなカードリングも用意した。最小限ではあるが、費用はかけている。これを無駄にしていいのか。このケチな思いのみでこの半年続けてきたような気がする。

どうも長くなりそうだ。この半年間のアレやコレやの屈折した思いがたまっているので、続きは次回に。

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