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2016年7月11日 (月)

投票率が低すぎる…

参院選は事前の予想のとおり、自民・公明におおさか維新などの改憲勢力を合わせると3分の2を越える結果となった。その事についての驚きはない。予想のとおりだったという感想しかないが、それにしても投票率が低すぎる。今朝の新聞では54%と出ていたが、要するに有権者の二人に一人は投票していないということだ。

憲法改正が安倍政権のねらいであるということが報じられても、関心を持たない人は持たないということの結果だろう。そして、投票率がこれだけ低いことをマスコミは大きく取り上げない。改憲勢力が参議院でも3分の2を越えたことしか大々的に報じられない。一人区で野党共闘が善戦したとはいえ、有権者の目を国政に向けて大きく動かすところまで至らなかった。結局、勝てば官軍式のなりゆきで、投票率が低かろうと何であろうと、この政権が続いていくという前提でしか報道がされていない。

これが日本の現状ですよ、と言われれば確かにそうなのだ。二人に一人しか投票に行かない。選挙の結果がどうであろうと自分の暮らしには関係がないと思っている。そして、自分に火の粉が振りかかるようになって初めて「こんな状態に誰がした」と騒ぎ出す。「こんな状態」になる前に、自分たちが選択しなければならなかったのだ。権利を放棄した以上、結果に不満を言ってもはじまらない。

投票率が低い国政選挙をみるたびに、これが日本の民度なのだとがっかりする。が、やむを得ない。お任せして文句だけ言うという一番ラクな位置にいたい人が多い、そういうことなのだろう。自分の問題として引き受けて考えたり、意見を交換したりするのが面倒だから、丸投げしてしまう。そんなにヒドイことにはならないだろうし、それよりも明日のおまんまのほうが大事だ。どうせ、誰がやっても大して変わりないんだし。

これまではそうだったかもしれない。しかし、今回の参院選は歴史的な転回点となるかもしれない。これまで70年以上まがりなりにも行なわれてきた立憲主義的、民主主義的社会が終わることになるきっかけの選挙だった。そのように後世の歴史家が評価するかもしれない。ちょうど、昭和六、七年が軍部を中心とした国家改造へと動き始めた画期だったように、ここから重苦しい時代に突入していくのではないか。

参院選の投票に行かなかった人は、そのことを心底後悔する日がまもなくやってくると思っていたほうがいい。

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