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2015年3月13日 (金)

日常

教室の鍵を開けて中に入ると、まず留守電を解除する。録音されているものがあれば確認するが、間違い電話(これはかなり多い)だったりあまり重要なものはないので、ほぼすべて消去する。そのまま複合機のファクス機能の方も留守電状態を解除する。電話回線が複合機から電話機へつながっている関係でこのような二度手間をかけているわけだが、慣れてしまったので面倒だとも思わない。

冬場だと、そのままブルーヒーターのスイッチを入れ、PCの電源を入れる。どちらもすぐにつくわけではないので、流しへ直行しヤカンでお湯を沸かす。もう一度PCに戻り、ログイン画面でパスワードを入力する。それからトイレ掃除にかかる。毎日掃除しているので、これも自動的に体が動く。ブラシを使った掃除が終わる頃には、ヤカンのお湯が沸いている。その熱湯を二枚の雑巾に注ぎ、二度目のお湯を沸かす。

雑巾を放置している間、床のモップがけをする。一通りふき終わると雑巾が適度に冷めている。一枚はトイレ専用。便器をその雑巾で拭けばトイレ掃除は終了。もう一枚の雑巾は教室の机を拭くためのもの。適度に熱い雑巾で拭くと、机の表面についた手垢の皮脂が取れそうな気分になる。だから、真夏でも必ずヤカンにお湯を沸かし雑巾にかける。夏場は、雑巾そのものを熱湯消毒することの方が主たる目的となってはいるのだが。

掃除が終わるまでに再びヤカンのお湯が沸く。一旦火を止める。それからその日の生徒のファイルを机に並べる。座席は固定しているわけではないが、その曜日の生徒はほぼ同じ顔ぶれなので、だいたい決まった席に座ってもらう。ときどき欠席分を受けにくる生徒がいると、どこに座らせるかしばし考える。他の生徒がやってくる時間帯を思い浮かべて、この時間だとここらへんに座ってもらうことになるなとイメージが浮かぶと、そこにファイルを置く。

ファイルの指導予定をざっと一渡り確認する。指導予定は前回の指導が終わった直後に記入してあるので、不足しているプリントや配布物がないか、その日の予定で足りない分はないかチェックする。

これで一段落するので、ヤカンを再沸騰させる。コーヒーをいれて一息。あとはその日の状態に応じて、さまざまたまっている雑務に取り掛かることになる。

ほぼ一年を通じて300日以上同じようなルーティンだ。日曜日に教室を開けない回の方が少ないので、もしかすると330日とか350日とかかもしれない。毎日ほとんど変わりばえのしないような「日常」だ。しかし、そういう変わりばえのしない日常を送ることができるということこそ、本当は奇跡のような僥倖なのかもしれない。神は細部に、幸いは日常に宿る。つくづくそう思う。

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教室の日常から」カテゴリの記事

コメント

小林先生こんにちは。
復活しましたね。先生のブログを読むという日常が戻ってうれしいです。
考えてみれば、確かにさりげない日常がやって来るということはすごいことなんだと思います。知らず知らず不平を言って現状を嘆くことが多い日常を反省です。


【学び舎主人】
ご無沙汰をしております。
気まぐれな更新になると思いますが、またよろしくお付き合い願います。

投稿: かねごん | 2015年3月14日 (土) 00時30分

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