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2013年11月 2日 (土)

うすうす気付いていたものの…

福島第一原発で事故が起きてから、すでに二年半以上過ぎた。事故直後から現在まで、事故後の現場で、多くの人が瓦礫撤去や汚染水処理などの作業に従事してきた。今月の8日からは、4号機の使用済核燃料の取り出し作業も始まる。原発現場だけでなく、福島県内の除染作業にも多くの人が従事している。

東京電力が福島第一での作業のために確保している人員は、どうやって集められたのか。六次とも八次とも言われる下請け構造が出来ていて、ブローカーが存在しているようだという話は聞こえていた。おそらく裏社会に関連したところがビジネス展開しているのだろうな、となんとなく考えていた。

最近の記事では、ロイターの10月25日付記事に特集レポート「福島作業員を蝕む「違法雇用と過酷労働」 」というものがある。あっせん業者による中間搾取(いわゆるピンハネ)が、現実に存在しているらしい。

このロイターの元記事 (英文)を引用して、作業員の確保に日本の「裏社会」が関与しているとまとめたのが、グローバルリサーチのこちら の記事(英文)。うすうすそうだとは思っていたが、やはりそうなのだろうな。グローバルリサーチの記事でも指摘しているように、これから4号機の使用済核燃料の取り出し作業が始まるときに、作業員の「質」が問題となるはずだが、大手マスメディアでは議論すら出てこない。

実際のところ、福島第一原発の現場作業や福島県内の除染作業に従事する人員を確保するのは容易なことではないだろう。事故が起きる前から、原発の作業員には「裏社会」を通じて集められた人員が入っているという指摘もされてきた。被曝の危険を伴う作業に進んで従事する人が少ないとすれば、下請けの下請けのさらに下請けのところでどうやって人を集めて来ようと、とにかく必要な人数が集まればよしとするということなのだろう。

これをけしからんと眉をひそめるのは簡単なことだ。しかし、そうばかりも言っていられない現実が存在する。違法は違法として摘発していくべきだが、そういう構造ができあがるのを見ないふりで過ごしてきた我々の在り方そのものも問題となる。これまで原発の問題に向き合ってこなかった構造と同じである。

福島第一で原発事故が起きた2011年の夏に作業員として潜入し、『ヤクザと原発 - 福島第一潜入記』(文芸春秋、2011年)というルポを出版した鈴木智彦氏がジャーナリストの青木理氏と対談したこちら の動画も興味深い。2時間弱と時間は長いが、二年前の事故から間もない福島第一の様子と作業員確保の実態などについての興味深い話が聞ける。

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