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2013年11月21日 (木)

雨雲の下で

低く垂れ込めた雲から、冷たい雨がポツリポツリと降ってくる。十一月の雨は好きになれない。空を覆った雲の低さも重苦しい。

しかし、と思う。個人的な思いとは何の関わりもなく、何千回も何万回もいや何億回も、今日のような空はあったのだろうし、この先何千回、何万回も同じような空があるのだろう。人類が地上に登場する遙か前から人類が滅んでしまったその後まで、空は同じように在るのだろう。

雲が空を覆っている今日みたいな日の夜は無理だが、冬に入って晴れた日の夜には、乾燥した空気の向こうに星空が広がる。何百年も何千年も前に発した光が遠い旅路の果てにたどり着いたものだ。

空や星を眺めていると、人間の時間の尺度を超えた膨大な時間がすでに流れ、これから先も流れていくのだろうなと思う。それにくらべると人間の一生は、あっという間だとも思う。けれど、それも程度の問題で、人間より短い時間しか生きられない生き物だっていくらもいるではないかと思ったりする。

時間は確実に流れていく。その流れは元に戻せない。一方通行だ。人も物も世の中も、あらゆるものが姿を変えていく。何もしなくても時間は過ぎ去る。何かをしていても時間は過ぎていく。

だからどうだという訳ではない。ただ、今日みたいに低く雲が垂れ込める日は、閉じ込められてどこにも行けなくなってしまったみたいに、少し気が滅入る。

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