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2013年11月15日 (金)

福岡さんの本に、はまっています

このところ、福岡伸一さんの本を続けて読んでいる。この間記事にした『生物と無生物のあいだ』がやたら面白かったので、同じ講談社現代新書の『世界は分けてもわからない』、ブルーバックスの『プリオン説は本当か?』、木楽舎の『フェルメール 光の王国』、朝日新聞社の『生命の逆襲』を一気に読んだ。

ブルーバックスの『プリオン説は本当か?』だけは、少し専門的な解説が多いので読み飛ばせなかったが、狂牛病の原因を説明するプリオン説がはたして正しいのか批判的に検討していく展開は興味深かった。プリオン説というのは、プリオンという異常タンパク質が病原体そのものであるという説で、ウィルスが検出されず抗体反応が起こらないという事実をうまく説明できる考えなのだそうだ。しかし、プリオン説が成立するのはいくつかの条件下でなければならず、病気の確実な原因であると断定できないのではないか、という話が一つ一つの条件の解説とともになされる。研究室の分析に立ち会っているような面白さがある一冊だった。

その他の各冊は、読み始めるとやめられず一気に読み通してしまった。特に『フェルメール 光の王国』は面白かった。福岡さんがフェルメールのファンであることは知っていたが、まさか欧米の美術館に散らばっているフェルメールの絵を見に回っていたとは知らなかった。以前、朽木ゆり子さんが『フェルメール全点踏破の旅』(集英社新書ビジュアル版)で同じような試みをしている。フェルメールファンにとって夢のような企画である。福岡さんのフェルメール行脚も楽しかった。生物学者レーウェンフックとフェルメールの交流についての仮説は、以前新聞に載せていた文章でも読んでいたが、さらに細かいところまで知ることができた。

『生命の逆襲』は、連載されていたエッセイをまとめたものの第二弾。同じ連載のまとめとして最初に出たのが『遺伝子はダメなあなたを愛している』で、こちらはこれから読む予定。福岡さんの文章がいい。たくまざるユーモアがあり、詩的な美しさがあり、なつかしい風景が思い出されるような感触がある。昔、子どもの頃に蝶やトンボを追いかけたりカブトムシ取りに夢中になったことがある方は、たぶん福岡さんの文章に惹かれるのではないかと思う。

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