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2012年8月30日 (木)

父親と息子の会話・その12

しばらく書いていなかった父親と息子の会話シリーズである。息子も高2となり、一般的には何かと難しい年頃のはずだが、親がお気楽な生活を送っているせいか、大丈夫かと心配になるほど、ほとんど反抗期らしい衝突もなく過ごしている。

最近のやり取りで圧倒的に多いのは、桜庭一樹氏の小説についての話である。先日も書いたように(こちら) 、息子が受けた模試の現代文に『赤朽葉家の伝説』が出題され、その本文に私が興味を持ったのが発端だ。息子はその本を持っていなかったので、私が文庫をみつけて買ってきて、前後して二人で同じ本を読んだ。

私の感想は以前の記事でまとめたので繰り返さないが、息子は息子で面白く読んだようだ。共通していたのは、「出目金」ことフラメンコばあさん「黒菱みどり」のキャラが強烈で印象に残るという点と、模試に出題された箇所が絶妙な選択だったという点。

特に模試の出題箇所は、この小説の中でよくこの部分を模試問題用に見つけ出したものだということで意見が一致した。つまり、それ以外の部分は到底問題には使えないのではないかという意見である。あまりにも強烈な話が多く、どう考えても、これを現代文の問題にするのは無理である。模試問題にするには面白すぎる。登場人物も強烈な個性を持つキャラばかりだ。

この『赤朽葉家の伝説』を面白く読んだので、「他にも桜庭さんの小説読んでみる?」と、息子から持っている文庫本のいくつかを薦められている。いやあ、息子から本を薦められるようになるとは思わなかった。とまあ、感慨ひとしおであるが、息子たちの世代が面白がるものは、当然私たちの世代とは異なるのであろうし意外な発見があるかもしれない。

もっとも、息子は息子で、読みたいと思いながら買っていなかった本を父親に買わせることができてラッキーと思っているところもあり、これはこれで抜け目のないヤツである。

そういえば、夏休み明けに提出する読書感想文も『赤朽葉家の伝説』にすると言って私のブログ記事をコピーしてプリントアウトしていた。「適当に使える所だけ使うから」とネタ元にしたようだ。つくづく抜け目のないヤツである。

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父親と息子の会話」カテゴリの記事

コメント

小林先生
こんばんは。
息子さんとのやりとり素敵ですね。

私は先生のような学識がありませんので
できておりません。お恥ずかしい限りです。

息子は来月の22日にカナダに飛ぶことになりました。
1年の留学(語学研修&ワーキング)です。
別世界で生きてくることで私を早く追い越して
欲しいと思っています。

子が親を超える日が見れるまで生きる。
これが親父のささやかな夢なのかも知れませんね。

また「お逢い」したいです。


【学び舎主人】
上野先生、コメントありがとうございます。

「本を読む」という習慣を身につけてほしい、とずっと思っていましたので、やっと読むようになったかという感じです。

息子さんカナダに留学されるんですか。若い頃に外に出てそこからこの国のありようを見ることは、貴重な経験になるのではないかと思います。楽しみですね。

またよろしくお願いします。

投稿: 上野義行 | 2012年8月31日 (金) 01時13分

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