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2011年11月23日 (水)

談志が死んだ

教室で朝から十二時間以上指導して帰宅すると、立川談志師匠が亡くなったというニュースがテレビで流れた。「談志が死んだ」と回文のような思いが駆けめぐる。

天才的落語家の一人だったのだと思う。そしてまたこの先、容易に現れそうにないタイプの落語家だったのではないかとも思う。昭和の名人と呼ばれた五代目古今亭志ん生師匠や八代目桂文楽師匠、六代目三遊亭圓生師匠、そして自らの師匠であった五代目柳家小さん師匠など綺羅星のような落語家たちの身近にいて、その生き方や芸の磨き方を目の当たりにし、その圧倒されるような影響から逃れるように自らの落語世界を作り上げてきた生涯だったと言えるのではないか。

傲慢不遜とも見える風貌や破天荒な発言とは裏腹に、落語に対する繊細な感覚と徹底した探究が談志師匠の独自な芸を支えてきたのだと思う。三年前にNHKで放送された談志落語を聞いて思ったことをまとめた「立川談志はマイルスである」のシリーズを再掲して、追悼の気持ちを表したい。合掌。

立川談志はマイルスである

立川談志はマイルスである・続き

立川談志はマイルスである・さらに続き

立川談志はマイルスである・まとめ

「江戸的スローライフ」のシリーズにも一つあったので、合わせてご紹介する。

江戸的スローライフのすすめ・その14

しばらく落語ネタの記事は書かないつもりでいたが、談志師匠が亡くなったと耳にしてどうしても書かずにはいられなかった。

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落語」カテゴリの記事

コメント

箸を落とすとはこの事。
23日の速報時、そんな感じでした。

検索でヒットし、お邪魔しています。

JAZZ好きで落語に出会い、
談志さんとマイルスは似ている、そう感じ続けて早ウン10年・・・とうとう、という思いです。
同じようなことを想っている方が居たのだ、と、感激致しました。

私が似ている、と思うのは、個人のパーソナリティもさることながら、旧時代のエッセンスを今に引き渡す役割をお二人が担っていたということ。

マイルスは若手とセッションしつつ、ディズやバードなどというJAZZの教科書に出てくる人と青春を生き、現代までそれを伝えた。

談志さんは志ん朝、文楽などという、古典落語の大家と青春時代を生き、江戸の心意気・照れ、その美しさ(傲慢といいつつ)を伝えた。

どのような芸術の世界でも、必ず誰か一人は、
その橋渡し・翻訳者にならなければいけない運命を背負うような気がしていました。

当時大学生だった私は、この方のおかげで、落語のおかげで、考え方や表現に厚みを持たせる事ができました。心に残るのは、
「会話ってのは繋がってるんではなくて、繋げてるだけなんだな。世の中もな。そうしないと保たねぇんだよ」という言葉でした。
談志さんのような方と同じ時代を生きれた私は、それだけで幸せかも。ご本人に言わせたら、「嘘をこきゃがれ!」と叱責されるかもですが(笑)

また、同じようなセンス・感覚を持った方のブログに出会えた事も感謝。

願わくば、「学び舎」で、多角的なセンスを育んだ生徒の皆さんが、先生の薫陶を受けて大きく羽ばたいていただけることをお祈りしています。

お体に気をつけて、頑張ってください!


昔々ですが、
とある本のサイン会で談志さんにお会いできたのが何よりの光栄でした。

長文、失礼しました。


【学び舎主人】
わたなべさん、コメントありがとうございます。
同じようなことを思っていらっしゃる方がいると分かり、うれしくなりました。

私は談志師匠の高座はCDやテレビでしか聞いたことがなく、一度でいいから実際の談志師匠にお目にかかりたかったとつくづく残念でなりません。

わたなべさんのコメントにもありますように、談志師匠は昭和の大看板と言われた旧世代の巨匠たちと若い落語家たちをつなぐ位置にいた人だと思います。確かにそういう点で、マイルスに似ていますね。人と人をつなぐコミュニケーション・ハブとでも言いましょうか。こんなことを言うと、談志師匠から「じゃあ何かい、おれはマングースと戦わなきゃいけねえってのかい」とつっこみを入れられそうですが。

私も落語とJAZZが大好きな人間です。特に、談志師匠に言わせれば「人間の業の肯定」、弟子の志の輔さんに言わせれば「なんだ、人間ってみんな同じだよな。特に日本人は」という、落語の持つ肯定的な視線を大事にしたいと思っています。いいところも悪いところも含めてそれが人間だろう、という落語のゆるがない人間肯定に励まされる思いです。

寒くなって参りました。「二番煎じ」が聞きたくなる季節です。カゼなど引きませんようご自愛下さい。

投稿: わたなべ | 2011年12月 5日 (月) 23時21分

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