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2010年5月21日 (金)

最近テレビを見なくなったのは…・その2

前回(こちら) も書いたように、ここのところ一日の中で普通のテレビ放送を見ている時間はごくわずかしかない。「テレビっ子」と呼ばれながら成長してきた少年時代には、おそらく考えられないような話である。

ネットのストリーミング配信が面白いからと書いたのだが、特に生中継される動画配信が興味深い。たとえばTBSラジオで深夜に放送されている「ニュース探究ラジオDig 」の火曜日は、担当がジャーナリストの神保哲生氏ということもあって、ラジオの生放送中にUSTREAMで同時に動画配信している(こちら) 。しかも動画配信と共にその動画を見ている人たちからのツイッターが流れる。これを読みながら動画配信を見るのが面白い。

そもそもラジオ番組をネットで「聴く」というか「見る」のが変な感じだが、ラジオではオン・エアされていない、番組の始まる前の様子や終わってからの反省会の様子もそのまま配信されるし、ディレクターの指示やゲストの出入りもウェブカメラに入るので自分もそのスタジオの中にいるような感触を味わう。

ツイッターで番組に対するコメントがそれこそ「流れるように」寄せられる。ときどき量が多すぎて、ツイッター画面が読みとれない速さで一気に下へ流れていくときもある。担当の神保哲生氏もTBSの竹内香苗アナウンサーもみなツイッターのコメントやメールをチェックしながら、番組の中でどんどん紹介していく。テレビの一方通行の情報の流れには無い新鮮な感触がここにはある。なによりツイッターの即時性と双方向性が際立って見える。

もう一つ、ネットのストリーミング配信の面白いところは見逃しても後から何度でも見られる点である。ニコニコ動画の生放送の場合は有料会員でないと、後からは見られないようだが、USTREAMの場合は動画へのリンクさえ分かればいつでもアクセスできる。だから、たとえば孫正義氏と佐々木俊尚氏が議論した「光の道」のストリーミング配信(こちら) など4時間近くの分量があると思うのだが、時間の許す分だけ見てまた別の機会に続きを見たりするということが可能である。わざわざ録画する必要がない。

光回線を全戸に低料金で利用できるよう整備しようという孫正義氏の提案に、異議を唱えている佐々木俊尚氏が正面から議論を挑む。双方の差異と共通点のそれぞれが、じっくりとした議論の中で浮き彫りになっていく。これは通常のテレビ放送では無理な企画ではないかと思う。4時間近くも二人の人間の対論を延々番組として流すことなど、どのスポンサーも了承しないだろう。総務省内でも実際に審議会が開かれている問題でもあり、これからの日本の社会にとっても重要な意義を持つ問題であるのだが、通常のテレビ番組ではまず成立しない番組である。

こういう対論やパネルディスカッションがどんどんストリーミング配信され、数多くの人の目に触れるようになると、社会的な問題に対する意識はだんだん変わってくるのではないかと思う。こういう試みに、これからの社会的な合意形成の新しい可能性を強く感じる。

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