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2010年1月31日 (日)

一月も終わる

午前中から夕方4時ころまで仕事をして、生徒が帰った教室で久々にズート・シムズの「Soprano Sax」を聴いてみた。ソプラノ・サックスのなんともやわらかな音色が気持ちよい。ピアノがとても明るく響いているが誰が弾いていたんだっけ。そうかレイ・ブライアントか。ベースがジョージ・ムラーツ。ドラムスがグラディ・テイト。渋い面子である。

特に2曲目の「Moonlight In Vermont」がいい。こんなにいい曲だったんだ。ヴァーモント州がアメリカのどの辺なのかなんてさっぱり分からないが、ヴァーモントで月を見ていたらきっとこんな感じなんだろうなと何の根拠もなく思ってしまう。

テナー・サックスを手に、たとえばアル・コーンなんかと一緒にバリバリ吹いているときのズート・シムズのドライブ感はこれまたたまらなくいい。「Al and Zoot」を始め、このコンビの名演は数限りない。テナーのズート・シムズは思う存分豪快に吹きまくる。しかしソプラノ・サックスを手にしたズートのゆったりとしていてリリカルな演奏により一層心惹かれる。

二十代の前半に仙台のジャズ屋に通い詰めていたころ、Jazz Spot「Count」のマスターは夜11時の閉店時間が近くなるとよく「Zoot At Ease」をかけた。アルテックA5のスピーカーから流れる暖かなズートのソプラノ・サックスに耳を傾けていると、今日も一日終わるんだなという心地よい疲れを覚えたものだ。閉店時間が近くなり、マスターのなんだかほっとリラックスした感じの表情にこれ以上合う演奏はないなあ。そんなふうに思っていた。

もう何年も聴いていなかったのだが、ほんとうに久しぶりにかけてみてよかった。一日の仕事の終わりと一月の終わりが重なり、心地よい疲れがソプラノ・サックスの響きとともにどこかへ消えてゆく。明日から二月。高校受験が終わるまで、当分ゆっくりできる日はない。

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