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2009年8月20日 (木)

父親と息子の会話・その3

シリーズ化しそうなこのタイトルを書き入れて、はてカテゴリーを何にしていたっけと前回の「その2」を見てみたら、何と「父親と息子の会話」というカテゴリーをしっかり作っているではないか。ということは、前回の記事を書いた時点でシリーズ化しようと目論んでいたわけだ。うーむ、そうであったか。

さて、今回は夏休みの宿題となっていた読書感想文をめぐる会話である。前回に書いたように珍しく息子が本を読んでいて何だろうと思ったら、夏目漱石の『坊っちゃん』だった。どういう風の吹き回しかと思っていたが、何のことはない読書感想文を見越して読んでいただけのことだった。

ところが、である。肝心の読書感想文をさっぱりと書かない。はて、いつになったら書くのだろう、そろそろ夏休みも終わりだがと思っているうちに夏休みの終わる一日前となってしまった。岩手の中学校は夏休みが短く、8月17日で息子の通う中学は夏休み終了だった。どうするんだよ、一体。「行列ができる法律相談所」なんか見ている場合じゃないだろ。

カミさんが「読書感想文は書いたの?」と追い込む。「まだだよ」と息子。「じゃあ、今日はお父さんが早く帰ってきてるんだから、お父さんに手伝ってもらって書いちゃいなさい」えっ?おれが手伝うのかよ。冗談じゃないよ、小学生じゃあるまいし。いいのかなあという顔をしている息子に、カミさんが「お父さんは国語の先生なんだから、見本を書いてもらえばいいでしょ」と畳みかける。お前なあ、ふだん中学生に教えている立場上それはマズイだろ。第一、お前さんのとこに授業に来ている生徒には何て言ってるんだ、一体。まさか夏休みの宿題はうちの人に手伝ってもらって終わらせればいいなんて言ってるわけじゃあないだろう。と父親の毅然とした姿を見せたかったのだが、「えっ、なに、おれが見本書くの?それってまずいんじゃないの?」とうろたえてしまった。(ちなみにカミさんは自宅で中学生を教えている)

息子はパッと明るい顔になって「お父さん書いてくれるの?助かるなあ」と言う。あ、馬鹿者、おれはまだ書くとも書かないとも言ってないだろ。「あのなあ、なんでおれがお前の感想文を書かなくちゃいけないんだよ。おれの宿題じゃなくて、お前の宿題だろ」「でもさあ、感想文出さないと国語の成績に響くよね」と息子。あ、こいつ落語の「真田小僧」や「雛鍔」の金坊みたいなこと言いやがる。悪知恵のはたらく奴だ。

書き出しがどうしても分からないというので、しぶしぶ書き出しの三行だけ作ってやることにした。「で、この先は?」「お前が考えるんだよ、そこからは」「え、だってこれに続けて何を書けばいいの?」「あのなあ、なんで坊っちゃんは赤シャツや野だいこが嫌いなんだ?」「何でかなあ?」「それを考えれば続きが書けるじゃないか」「ふーん、そうなんだ」「何で嫌いなんだと思う?」「ええと、なんでなの?」息子はどこまでも考える気がない。だんだんこちらの我慢が限界に近づいてくる。「赤シャツや野だいこは心の中で思ってもいないようなことを平気で口にするだろ、それが坊っちゃんには我慢できないんだよ」「ふーん」「坊っちゃんは本音と建て前とか、そういうややこしいことが嫌いなんだ。思ったままをすぐに口にしてしまう。だから、赤シャツや野だいこのような存在は許しがたく思えるのだよ」「なるほどね、で、ここまでどう書けばいいの?」

すっかり息子の術策にハマって、利用されてしまったバカ親であった。

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