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2009年7月19日 (日)

紙の辞書?電子辞書?

今日の朝日新聞朝刊の「きょういく特報部2009」に同じタイトルの大きな記事が載っていた。

6月21日の同新聞の投稿コーナー「聞いて聞かせて」で、悩む2人の母親の意見が掲載されると100通近い反響が寄せられたとして、「電子派」「紙派」「両立派」の意見が紹介されている。

「電子派」は43人で、電子辞書のスピードや多機能性、持ち運びの便利さを挙げているようだ。英語論文を読むには効率的に読むために電子辞書が必要という大学生や、学校から「必ず用意して」と言われたという兵庫県の公立高校生の母親の意見があるかと思えば、同じ兵庫県の別の公立校では「紙の辞書を指定された」という声も紹介される。

「電子派」は、使ってみると思ったときにすぐに調べられる便利さは二度と手放させないという声が多かったようだ。

一方の「紙派」も44人いて、意外にも若い世代が多いという。調べた単語や熟語に線を引くことができるので紙の辞書がいいし、「慣れたら案外平気なもの」という大阪の私立高校2年生の意見。ただ、その学校は電子辞書派が多数で、授業も電子辞書を前提に進められており、紙の辞書を引くのを待ってくれる先生は「学校で2人だけ」なのだそうだ。

「紙派」で意外に多いのが、親や親戚が使っていた年代物の辞書を使っているというケース。部活の費用がかかるので辞書は両親が使っていた30年前の古い辞書を使い、高校の先生には「これじゃ受験には勝てない」と言われながら東大に現役合格した大学生もいた。「紙派」が挙げる利点として、探している言葉以外の単語まで自然に入ってくるというものがあった。

当塾の高校教室に来ている高校生も「電子派」「紙派」が半々である。ただし、教室には紙の辞書を複数用意してあるので、「電子派」の生徒にも語法などの詳細や例文が少ない場合には必ず紙の辞書を引かせる。

私自身のスタンスは、場合に応じて使い分ける「両立派」である。基本は「紙派」で、動詞の語法を例文とともに覚えるにはやはり紙の辞書が一番だと思っている。紙の不利な点は調べるスピードである。しかし、スピードが問題になるのは、ある程度の速度を要求される長文読解の時であり、しかも下線部和訳などをしなくてよい場合になる。その場合には電子辞書が圧倒的に便利である。教室には電子辞書を置いていないが、実は一台ほしいと思っているくらいだ。

自宅では、カミさんがCASIOのEX-word XD-F9000という電子辞書を持っているので、ときどき使わせてもらっている。この機種はだいぶ前に出た機種なので音声読み上げの機能などはない。しかし英語辞書が6種類入っているので、一つの単語を一回の検索で複数調べられる点がかなり便利である。長文記事を読むときには手放せない。Web上の英文を読むときは「マウスオーバー辞書」をフル活用している。Googleツールバーを利用している方にはおなじみだと思うが、マウスのカーソルを英単語上に載せるだけで意味がすっと表示されるので、英文を読んでいく流れがほとんど中断されない。

電子辞書やマウスオーバー辞書はあくまで、長文速読用のものだと思う。精読したり文法演習や英作文にはやはり紙の辞書が必要だ。確かに電子辞書は便利なのだが、それはあくまで紙の辞書の補完的なものでしかないと思う。紙の辞書の内容が例文、語法解説まで全てまるごと完全に収録されているのであれば、電子辞書をメインにして使いたいのだが、残念ながらそこまで進んだ電子辞書はないようだ。それともすでにあるのだろうか。データ量が多くなるから電子辞書は例文や語法解説を削らざるを得ない。やはり、基本は紙の辞書なのではないか。

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