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2009年7月24日 (金)

いよいよ岩手県大会決勝

夏の高校野球岩手県大会もいよいよ決勝となった。優勝候補の花巻東と古豪の盛岡一の対戦である。

昨日の準決勝は、第1試合の花巻東対盛岡中央が14-3、8回コールドで花巻東の勝利。続く第2試合は盛岡一対盛大付属で盛岡一が1-0で勝ち、決勝進出を決めた。

第1試合の花巻東対盛岡中央の試合を途中までテレビで見て教室に向かった。車の中で続きを聞いていたが、8回の花巻東の攻撃はすごかった。打者一巡で打線が大爆発した。花巻東先発の菊池君もまずまずの投球だったのではないか。

8回コールド、14-3という結果だけ見ると花巻東が楽勝したように見えるかもしれない。しかし、5回までは取られたら取り返すのシーソーゲームで締まった試合展開だった。前半だけ見ると盛岡中央にも十分勝機はあったと思う。

試合後の佐々木監督と川村主将のインタビューが印象的だった。まず佐々木監督は、打線爆発ですねと言われて「うちは攻撃のチームと思われていますが、守りのチームです」との一言。確かに準決勝の花巻東はエラーゼロである。特に内野手の好守備が光っていた。菊池君だけ大きく取り上げられる機会が多いが、バックの固い守備があるからこそ投球の良さが目立つ、そういうチームである。

川村主将のインタビューはすがすがしかった。8回コールドという結果で今日の打線に点数をつけるとすると百点満点で何点ですか、というインタビューに「結果的にはコールドですが、盛岡中央はそうそう簡単に点数を取れる相手ではないということは対戦前から分かっていましたから、取れるときに取っておこうと攻撃の手をゆるめませんでした」とあえて点数など口にしなかった。菊池君の投球について聞かれたときも同様に点数をはっきりとつけなかった。敗れた盛岡中央の選手に対する配慮に満ちた発言だったし、川村主将の誠実な姿勢に好感を持った。

勝てばそれでいい、何が何でも勝つことが最優先だというような指導では川村主将のような受け答えはできないだろう。佐々木監督のきちんとした指導の成果なのだと思う。点数化して自己評価を聞き出そうとするインタビュアーの姿勢にかえって紋切り型を感じてしまった。点数化しなくてもいいじゃないか。それよりも振り返ってどの場面が一番よかったと思いますかとか、8回に打線が集中できたのはなぜだと思いますかとか聞いてくれた方がよほど気が効いていただろう。インタビュアーより年下の川村主将の方が「大人」であるように感じられたのは、私だけだろうか。

日本的な「野球道」的見方だと言われるかもしれないが、勝ってなおおごり高ぶることのない者こそ本当の強者なのだと思う。本当に強い人やチームは虚勢を張る必要がない。ごく当たり前の感覚をちゃんと持ち続けることができる。

準決勝のもう一試合は見なかったが、古豪の盛岡一が1-0という接戦をものにした。投手戦だったのだろう。盛岡一はときどきノーシードながら準決勝や決勝まで残り、伝統校の底力を見せてくれる。今日の決勝は花巻東相手にどこまで実力を発揮できるか楽しみである。

天気予報では盛岡地方は「曇りのち雨、午後の降水確率50%」である。雨で試合が流れたり試合途中で雨が降ったりせず、いい空模様の下で試合できるといいのだが。

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コメント

花巻東、順調ですね。
こちら山口では、春の出場校(教え子もレギュラーで出ましたが)南陽工業はすでに敗退してしまいました。

先生の記事は流れるような文章で、真似したいなーと憧れのまなざしで拝読しております。読んでいながらコメントもせず素通りしておりましたことをお許しください(#^.^#)。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(是非、先生のブログをリンクさせていただければと思います)


(学び舎主人)
コメントありがとうございます。
当ブログのような超マイナーブログまでチェックされているとは知りませんでした。
本田先生の動画をときどきチェックさせていただいております。そのたびにきちんと生徒に向き合わなきゃな、と背筋が伸びるような思いになります。

リンクの件よろしくお願いいたします。また、こちらも本田先生のブログへリンクさせていただければと思います。

投稿: mr.honda(本田篤嗣) | 2009年7月24日 (金) 12時24分

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