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2008年8月12日 (火)

遠い花火

夏期講習がやっと終わりました。

講習の後半日程の途中、8月7日は奥州市水沢区の花火大会がありました。何年か前から水沢競馬場が花火会場となり、教室の窓からも夜空に打ち上げられる花火がよく見えます。花火大会の日はさすがに生徒達も早めに授業を受けて帰ったり、今日は休みますと連絡を寄こすことが多く、もうそういう時期になったんだなあと季節の経過を実感します。

今年も花火の打ち上げが間近の頃には誰も生徒が残っておらず、一人教室で翌日の準備をしておりました。窓の外に花火の鮮やかな光が広がり、やがてドーンという音が夜の空気を振るわせて聞こえてくると、私も思わず仕事を止めて窓を開けました。古いビルの三階に教室があるため、見晴らしは最高です。南西方向に上がる花火がよく見えます。

水沢の花火大会はそれほど数多くの花火が上がるわけではありませんが、かえって打ち上げと打ち上げの間に間があっていいと思います。花火を遠くから見ていると、何故か夏の終わりという感じが強く迫ってきます。実際にはまだまだ暑い日々ですが、花火の一瞬のきらめきと消えてしまった後のはかなさや闇の静けさを味わっているとすでに夏の盛りを過ぎてしまったのだという感傷に襲われます。

こういう、夏が終わりに向かっているという感触は子どもの頃から好きでした。夕暮れ時のヒグラシの声。日が沈んでも明るい西の空。夏休みの終わり。お盆の辺りの季節が微妙に変わりつつある感じ。藤原敏行朝臣の

   秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

という歌に重なる微妙な季節の移ろいは、妙に切ない気持ちにさせてくれます。ぎらぎらとした夏の日々が過ぎ、秋が来る。盛んだったものが衰微へと向かう。その変化に少し寂しさを覚えるのはやはり日本人だからなのでしょうか。季節感のない生活を送りながらも、季節の変わり目にはなんとなくしみじみとしてしまいます。

13日からはお盆休みとなります。教室の再開は16日、土曜日からです。

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