« 栃乃花関お疲れさまでした | トップページ | 光と闇 »

2008年2月12日 (火)

江戸的スローライフのすすめ・その4

NHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん」はご覧になっていますか?

「江戸的…・その1」でもちょっとだけ触れたように、毎朝欠かさず見ています。土曜の朝だけは見られないときもあるので、録画しています。ヒロインの貫地谷しほりさんがとてもキュートですし、草若師匠の渡瀬恒彦さんや、母親役の和久井映見さんなど脇を固めている役者さんたちが光っています。祖母役の江波杏子さんも貫禄があっていいですね。先週の金曜、8日放送分の最後のシーンでも、江波さん演ずる小梅さんが病床の草若師匠に語りかけるところが印象的でした。亡くなった自分の夫のことに触れながら、こう語ります。

「あの人は一人で、伝統若狭塗箸をしょっとる気になっとった思います。朝から晩まで塗箸作っとって、ある日突然、倒れました。すぐに病院に運ばれて、いっぺんは目ぇ覚ましてくれましたけど、その日のうちに、亡(の)うなってしまいました。なんで、気ぃ付いてやれんかったんやろと、もう…、長いこと後悔しました。
 師匠、…。男いうもんはそれぞれ、譲れんもん抱えて、生きてますねんやろなぁ。ほやけど、たまには気にかけとって下さい。何よりも、師匠の命、大事に思うてる者らのこと。」

思わずホロリとしてしまいました。「男いうもんはそれぞれ、譲れんもん抱えて、生きてますねんやろなぁ」 この一言に、心の中で大きく頷いた男性諸氏が多かったのではないかと、ひそかに思っています。理解してくれなくてもいいけれど、そんなふうにして生きているんだろうなと思ってもらえるだけで、なんだかホッとします。

上方落語は桂米朝さんの「壺算」を聞いたことがあるくらいで、詳しく知らないネタが多かったのですが、この「ちりとてちん」でいろいろと教えてもらいました。「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」などという大ネタや、「たちぎれ線香」などなどこれから聞いてみたい噺が数多くあります。

NHKの「ちりとてちん」サイトには、「上方落語 よろず指南」というコーナーがあり、その中で林家染丸さんが上方落語と江戸落語の違いを解説されています。商人の多い上方と職人の多い江戸という違いや風土の違いから、それぞれ発達してきたという解説になるほどと思いました。一方、共通する噺もあります。タイトルになっている「ちりとてちん」は「酢豆腐」と同じですし、柳家花緑さんなどは「ちりとてちん」のまま演じているようです。

六代目三遊亭圓生さんの演目には、上方が舞台となる噺がいくつかあります。「御神酒徳利」や「三十石」などがそうですが、これらの噺では江戸っ子が上方に行くという設定になっており、上方言葉を話す人物が大勢出てきます。圓生さんは、江戸っ子と上方の人々の科白を巧みに演じ分けており、おもしろい噺になっています。特に「御神酒徳利」はひょうたんから駒の成り行きで、上方へ招待されることになった番頭さんが演じるにわか占い師が傑作です。

大学受験や高校受験シーズンのまっ盛りで、神経がピリピリしているご家庭も多いかと思いますが、落語で息抜きというのもたまにはよろしいのでは。

にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ 教育ブログ 塾・予備校教育

人気ブログランキングへ 人気ブログランキング(教育・学校)

|

« 栃乃花関お疲れさまでした | トップページ | 光と闇 »

江戸的スローライフのすすめ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 江戸的スローライフのすすめ・その4:

« 栃乃花関お疲れさまでした | トップページ | 光と闇 »