« ラジオの時間 | トップページ | 江戸的スローライフのすすめ・その2 »

2007年11月11日 (日)

子どものころにくり返し読んだ本

小学生のころくり返し読んだ本が二冊あります。

一冊は偕成社の少年少女世界の名作シリーズに入っていた羅漢中の『怪妖伝』(妖怪伝ではありませんのでおまちがえなく)という本です。子ども用にリライトされていたのは当然ですが、タイトルももともとは『平妖伝』というのだそうです(佐藤春夫訳で文庫本がちくま文庫から出ていたのですが絶版になっています)。

つい数年前に図書館から借り出して『平妖伝』の方は読んでみたのですが、いやはやとんでもない話じゃあないですか。なんでこれが「少年少女世界の名作」の一冊に入っていたのか理解に苦しむところがあります。あるいはリライトしてでもこの面白さを子どもたちに伝えたいという担当者の情熱からだったのでしょうか。

ともかく水滸伝と同じようなピカレスクロマン(悪漢小説)で、妖術使いたちが時の王朝をひっくり返そうとする奇想天外な内容です。子ども向けの『怪妖伝』は、さすがに教育上よろしくない場面はすべてカットされています。それでも蛋子(タンズ)和尚が白雲洞という山中の洞窟に忍び込んで、壁面に彫られた天人の仙術書の一部を写し取り、命からがら里に下りてくる場面から、三匹の狐の親子が老婆(聖姑姑・ションクークー)と美しい娘と足の不自由な兄に化け、反乱の同志を集め仙術修行をするくだりや、朝廷軍との合戦に至るまで一気に読ませる面白さがありました。

ちなみに蛋子和尚は『平妖伝』では「たまご和尚」、聖姑姑は「せいここ」となっているようですが、子どものころに慣れ親しんだ読みのまま載せました。

もう一冊は『西遊記』です。これも最初に読んだのは石森延男さんがリライトした子ども向けの版で出版社は憶えていません。白いつるつるしたカバーの中央に紺色を中心とした色使いの油彩画(のように思うのですが)が配置された本で、そのデザインと手触りも好きでした。三蔵法師と孫悟空、沙悟浄、猪八戒の一行が天竺目指して旅をしていくロードムービーみたいな物語ですね。みなさんご存じのお話です。

この本もくり返し読みましたが、もの足りなくて小学校の図書室にあった二段組で倍くらいの厚さの『西遊記』を借り出し、たっぷりその世界に浸った記憶があります。

三つ子の魂なんとかと言いますが、この二冊の影響か高校の古典の時間は漢文が大好きでした。いまだに古文よりも漢文の方が好きです。

ところで西遊記の孫悟空といえば誰を思い浮かべますか?最近の若い方なら香取慎吾さんでしょう。で、ある年齢以上の方になると堺正章さんだと思いますが、あなたはどちらですか。

|

« ラジオの時間 | トップページ | 江戸的スローライフのすすめ・その2 »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 子どものころにくり返し読んだ本:

« ラジオの時間 | トップページ | 江戸的スローライフのすすめ・その2 »