雪・その2
昨日の日中まで、凍結防止剤を散布しているおかげで国道4号線はカラカラの乾燥路面だった。ところが夕方あたりから降り始めた雪で夜にはすっかり白く覆われてしまった。今日は朝から降り止まない天気だから、除雪車が出てくるまでこのままだろう。
日本海側は記録的な大雪で、秋田に住む叔母たちも毎日雪かきで大変らしい。太平洋側は昨日まで寒いだけだったが、どうやらしばらくは雪の中に埋もれそうな気配だ。それでも昨夜帰宅するときに4号線に設置された温度表示盤を見ると-4度で、「すこし暖かいな」と思ってしまった。数日前に午後11時頃帰宅する途中で見たときは、温度表示が-11度だった。鳥海柵跡に近い金ヶ崎大橋を渡ってすぐのところだから、吹きさらしになるのかもしれない。久々に二けたのマイナス温度かと思ったものだった。
雪が降り始めるとやらなければならなくなるのが、雪かきである。さっそく午前中に一度家の前の道路を雪かきした。しかし、昼過ぎの現在すでに新たな雪が積もってしまっている。カミュの作品に『シーシュポスの神話』というものがあり、その中にシーシュポス(シジフォス)の神話について触れた部分がある。
シーシュポスは罰として山の頂上まで巨大な岩を押し上げることを命じられる。ところがあと少しで山頂というところまで来ると、この岩が麓へ転げ落ちる。シーシュポスはまた最初からやり直す。何度やっても同じ。際限もなくこの徒労が繰り返される。
今日みたいにあとからあとから雪が降り続くときに雪かきをしていると、このシーシュポスの神話を思い出す。雪かきしているすぐそばからまた新たな雪が積もっていく。延々この繰り返しである。しかし、だからといって雪かきをせずにいればどんどん積もった雪で車も出せない有様となる。何度も同じ作業をしなければならないと分かっていながら、まずは何回目かの雪かきに出ないわけにはいかない。
雪深い地方に住んでいると、この徒労とも思えるような雪かきを否応なしに経験する。半ばあきらめに似た気持ちも出てくる。降る雪にはかなわない。すぐにまた積もるとは分かっていても雪かきをしないではいられない。こうして雪国の人びとは寡黙で我慢強くなっていくのかもしれない。
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)

最近のコメント